のんびりと過ごすことについて

2024年2月17日、北陸の富山はとてもよく晴れ渡っている。しばしば冬の北陸は「鉛色の空が広がる」と言われるが、すくなくとも今日のような天気もとくだんめずらしいことではない(今年についていえば)。これまで、20数年間を太平洋側の、今思い返せばとても温暖で過ごしやすい県で過ごした筆者にとっては、冬の青空は、当たり前の光景でありすぎた。けれども、北陸で一冬をこしてみてはじめて、「晴れ」の珍しさ、ありがたさを知ることとなったように思う。

ここまできれいに青空が広がる日は、ドライブや散歩でもしたくなる。ここ数週間は、仕事に追われていたのかもしれない。ふと窓の外に広がる青空に目をむけると、とてもリラックスしていることを実感できる。また、ときおり神経や時間を「自分に向けてあげること」の重要性を痛感する。

日常の生活では、「ながしてしまう」行為、例えば食事をとること、歯をみがくこと、風呂に入ること、など。こうした行為を、あえてゆっくりと行うだけで、「リラックスしていること」を感じることができる。最近は、といっても昔からビジネスの世界ではそうなのかもしれないが、「早く」「正確に」ということが重視されている。そのようななかで、すこしゆとりをもった生活をすることは、ないがしろにされてはいないだろうか。もちろん、仕事の場では、のんびりしようにもそれが許されることはあまりない。でも、たまの休日や仕事が終わってからの時間のなかに、「ちょっとだけのんびりする」ということを取り入れるだけでも、心穏やかに過ごすことができるのではないだろうか。もしかしたら、仕事のパフォーマンスにも良い効果を与えるという「一石二鳥」にもなるかもしれない。

すこしボーっとする時間、ゆっくりと何かをして、自分に向き合う時間を大事にしたい。